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お宮参り

お宮参り

作成日時
Apr 4, 2026 1:20 PM
タグ
ファミリー
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お宮参りとは

お宮参り(おみやまいり)とは、赤ちゃんの誕生を祝って、その土地の守り神である「産土神(うぶすながみ)」に初めてお参りをする日本の伝統的な行事です。産土神は「氏神様(うじがみさま)」「鎮守様(ちんじゅさま)」とも呼ばれ、その土地や、そこに住む人々を守ってくださる神様とされています。お宮参りは「初宮参り(はつみやまいり)」「初宮詣(はつみやもうで)」「初参り(はつまいり)」と呼ばれることもあります。

一般的には生後1ヶ月頃に行われ、赤ちゃんが無事に生まれたことへの感謝と、これからの健やかな成長をご祈祷します。赤ちゃんにとって初めての本格的な外出となることも多く、ご両親やご祖父母が揃って記念撮影(ファミリーフォト)を行う、ご家族の歴史における大切な節目として親しまれています。

基本情報まとめ

項目
内容
別名
初宮参り・初宮詣・初参り・産土詣
行事の目的
赤ちゃんの誕生を産土神に報告し、健やかな成長を祈願する
時期
生後1ヶ月頃が目安(伝統的には男児31〜32日目・女児32〜33日目)
場所
氏神神社(産土神社)/ご縁のある神社
初穂料の相場
5,000円〜10,000円
赤ちゃんの服装
祝い着(産着)/ベビードレス
主な作法
二礼二拍手一礼/手水舎でお清め

お宮参りの由来と歴史

お宮参りは、古くは「産土詣(うぶすなもうで)」と呼ばれ、生まれた土地を守る産土神に赤ちゃんの誕生を報告し、祝福を願う儀式として受け継がれてきました。起源は平安時代の宮中行事まで遡るともいわれ、鎌倉時代にはすでに現在のお宮参りにつながる風習が定着していたと考えられています。

「お宮参り」という呼び方が広まり、神職によるご祈祷を受ける形式が整ったのは室町時代のことといわれています。室町幕府3代将軍・足利義満の誕生にあたり大掛かりな宮参りが行われたことをきっかけに呼称と作法が一般化し、江戸時代には武家社会から庶民へと広がって全国へ普及したと伝えられています。

昔は乳幼児の死亡率が高く、「七つ前は神のうち」という言葉が示すように、赤ちゃんが無事に育つことは切実な願いでした。お宮参りには、無事に生まれたことへの感謝と、地域社会の一員として認めてもらう「氏子入り」の意味が込められており、大切な通過儀礼として位置づけられてきたのです。

いつ行う?お宮参りの時期

古くからのしきたりでは、男の子は生後31日目や32日目、女の子は生後32日目や33日目に行うとされていました。しかし現代では、厳密な日数にこだわる必要はありません。生後1ヶ月〜3ヶ月頃を目安に、赤ちゃんやお母さまの体調、そして気候の良い日を選んで柔軟に日程を決めるご家庭が主流です。

真夏や真冬の厳しい気候を避け、赤ちゃんが少し大きくなった「お食い初め(生後100日)」の時期に合わせて合同で行うケースも増えています。

なお、六曜(大安・仏滅など)は中国由来の暦注であり、神道の教えとは直接的な関係はないとされているため、あまり気にしすぎる必要はありません。ただし、ご家族のなかに六曜を重視される方がいらっしゃる場合は、事前に日取りをすり合わせておくと安心です。

どこに行く?お宮参りの場所

本来は、住んでいる土地の神様(産土神・氏神様・鎮守様)が祀られている近所の神社に参拝するのが古くからの習わしです。お住まいの地域の氏神神社が分からない場合は、各都道府県の神社庁に問い合わせると確認できます。

しかし最近では、ご夫婦が安産祈願でお世話になった神社、結婚式を挙げた思い出の神社、あるいはご両家が集まりやすいアクセスの良い神社を選ばれる方も多くなっています。水天宮(東京)のように安産・子育て祈願で知られる神社を選ばれるご家族も増えています。

当日の流れと参拝の作法

お宮参り当日は、神社での参拝・ご祈祷・記念撮影・ご会食というのが一般的な流れです。赤ちゃんやお母さまの体調を最優先にし、移動時間にも余裕をもって予定を組まれると安心です。

一般的な当日の流れ

  1. 神社に到着し、鳥居の前で一礼して境内へ進みます。参道の中央は神様の通り道とされているため、端を歩くのがマナーです。
  2. 手水舎(ちょうずや/てみずや)で手と口を清めます。
  3. ご祈祷を申し込まれる場合は、社務所で受付を済ませ、初穂料をお納めします。
  4. 拝殿で「二礼二拍手一礼」の作法でお参りをします。
  5. 神職が祝詞(のりと)を奏上するご祈祷を受け、お守りや御神符などの授与品をいただきます。
  6. 境内で記念写真を撮影し、その後にご会食を開かれるご家庭も多く見られます。

ご祈祷を受けずに、お賽銭と参拝だけで済ませるかたちも一般的で、どちらが正しいということはありません。赤ちゃんやご参加のご家族のご状況に合わせて選ばれるとよいでしょう。

初穂料・玉串料のマナー

ご祈祷を受ける際は、神社への謝礼として「初穂料(はつほりょう)」または「玉串料(たまぐしりょう)」をお納めします。お宮参りでは「初穂料」と表記されるのが一般的です。

項目
内容
金額の相場
5,000円〜10,000円(神社によって金額が定められている場合もあり)
のし袋
紅白の蝶結びの水引(結び切り・あわじ結びは避ける)
表書き
水引の上部に「御初穂料」または「初穂料」
名前の書き方
水引の下部に赤ちゃんのお名前
中袋の書き方
表面に金額、裏面に住所とお名前
お札の準備
新札が望ましく、肖像画が表側・上向きになるように入れる

蝶結びの水引は「何度繰り返されてもうれしいこと」に用いられるため、お祝い事にふさわしいとされています。一方、結び切りやあわじ結びは結婚祝いなど「一度きりが望ましい慶事」に使われるため、お宮参りでは避けられます。

お宮参りの服装

お宮参りならではの正式な装いがありますが、現代のライフスタイルに合わせて多様化しています。ご家族の装いは、主役である赤ちゃんの服装に「格」を合わせるのが基本とされています。

対象
和装(伝統スタイル)
洋装(カジュアルスタイル)
赤ちゃん
白羽二重(しろはぶたえ:白い絹の内着)+ 祝い着(男児:熨斗目模様/女児:友禅模様)
ベビードレス + セレモニーケープ
お母さま・お祖母さま
訪問着・色無地・色留袖など
フォーマルスーツ・ワンピース
お父さま・お祖父さま
紋付など
ダークスーツ

赤ちゃんの祝い着(産着・初着・掛け着)には、男の子には鷹や兜などの勇ましい柄、女の子には花・鞠・蝶などの華やかな柄が伝統的に選ばれてきました。最近は、着脱が簡単で体温調節もしやすいベビードレス(セレモニードレス)を選ばれるご家庭も多く見られます。ご両親やご祖父母は、主役の赤ちゃんよりも目立たない落ち着いた色合いを選ぶのがマナーとされています。

赤ちゃんを抱っこするのは誰?

古いしきたりでは、お宮参りの際は「父方の祖母」が赤ちゃんを抱っこするものとされていました。これには「産後のお母さまのお体を気遣うため」や、古い時代の「出産をけがれとする考え方(忌み)」など、さまざまな由来があります。

しかし現在はそうした決まりにこだわるご家庭は減っており、お母さまやお父さま、母方のご祖父母など、みんなで交代しながら抱っこをして、和やかに過ごすスタイルが一般的になっています。ご両家のご祖父母で抱っこする順番を事前に決めておくと、当日のすれ違いを防ぎやすくなります。

地域ごとの風習の違い

お宮参りは全国で行われる行事ですが、時期や作法、独特の風習には地域ごとの特色があります。ご両家のご出身地が異なる場合や、ご実家のある地域でお参りをされる場合は、土地ごとの慣習を事前に確認しておくと当日が安心です。

地域
特徴的な風習
関東
氏神神社への参拝が中心。栃木県・群馬県の一部では6月1日に山へ登る「初山参り」
関西
おでこに紅で「大」「小」「×」を書く「あやつこ」/祝い着にご祝儀を結ぶ「紐銭・帯銭」
東北・北海道
暖かい時期へずらす傾向。青森県の一部で男児120日・女児110日、山形県の一部で51日
東海・北陸
岐阜県は仲人が同行/山梨県は奇数人数で付添/石川県はお姑さまが赤ちゃんを抱いて参拝
九州・沖縄
九州の一部ではお寺でお参り。沖縄は「初参り」と呼び、ご親族で祖先や神々に報告

神社ごとにも特色があり、兵庫県の西宮神社ではお清めの塩をおでこに付ける作法、千葉県・野田の桜木神社では桜の印を押す儀礼、成田山新勝寺では梵字を書いていただけるなど、ご参拝先によって体験できる内容が異なることもあります。

お宮参りのファミリーフォト(記念撮影)

お宮参りは、赤ちゃんが生まれて初めてご家族・ご親族が揃う特別なイベントです。そのため、写真スタジオでカッチリとした記念写真を撮るだけでなく、近年は神社での参拝の様子にプロのカメラマンが同行する「出張撮影(ロケーションフォト)」が人気を集めています。

神社の美しい自然や建築物を背景に、赤ちゃんを見つめるご家族の自然な笑顔や、初めての外出の空気感をそのまま残せるのが、出張撮影によるファミリーフォトの大きな魅力です。赤ちゃんやお母さまのご負担を考えて、ご祈祷とは別日に撮影のみを行うスタイルも広がっています。

お宮参りと関連するお祝い行事

赤ちゃんが生まれてから1歳頃までには、お宮参り以外にもさまざまなお祝い行事があります。地域やご家庭によっては、これらを組み合わせて行われるケースも見られます。

行事
時期
内容
お七夜(おしちや)
生後7日目
赤ちゃんのお名前を披露する命名の行事
百日祝い・お食い初め
生後100日前後
一生食べ物に困らないようにと願う行事(お宮参りと同日のケースも)
初節句(はつぜっく)
桃の節句(3/3・女の子)/端午の節句(5/5・男の子)
生まれて初めて迎える節句のお祝い
初誕生(はつたんじょう)
満1歳の記念日
一升餅を背負わせる「一升餅祝い」など地域ごとの風習

これらの行事にはそれぞれ、赤ちゃんの健やかな成長を願う意味が込められています。お宮参りとあわせて理解しておくと、これから続くお祝いの準備にも役立ちます。