意味:フラワーシャワーとは
結婚式の挙式が終わった後、チャペルから退場してくる新郎新婦に向けて、ゲストが両手いっぱいの花びらを撒いて祝福する定番のアフターセレモニーです。空中に花びらが舞う様子が、まるで「お花のシャワー」のように見えることからこう呼ばれています。
見た目が華やかで美しいだけでなく、ゲスト全員が参加して新郎新婦と間近で喜びを分かち合える演出として、長年にわたり圧倒的な人気を誇ります。また、ウェディングフォトの観点から見ても、祝福の声と花びらに包まれたお二人の最高に自然な笑顔を引き出せる、結婚式におけるハイライト(絶好のシャッターチャンス)の一つです。
フラワーシャワーの詳細解説
ただ華やかなだけでなく、実は深い意味が込められているフラワーシャワー。その歴史的な由来や、生花と造花の違い、写真撮影での魅力、そして近年トレンドとなっている様々なバリエーションについて詳しく解説します。
1. フラワーシャワーの由来と込められた意味
フラワーシャワーの起源は、古代ローマ時代にまでさかのぼると言われています。当時は、豊かさや子孫繁栄の象徴である「小麦」を新郎新婦に振りかけて祝福していました。それが時代とともに「お米(ライスシャワー)」へと変わり、さらに現在のような「花びら(フラワーシャワー)」へと変化していきました。
花びらを使うようになった背景には、「魔除け」と「お清め」の意味が込められています。花の豊かな香りによってその場を清め、幸せを妬む悪魔や災いから新郎新婦を守り、これからの未来の幸せを祈るという、とてもロマンチックなおまじないなのです。
2. ウェディングフォトにおける最高のシャッターチャンス
フラワーシャワーは、結婚式のアルバムの中でも特に躍動感のあるドラマチックな写真が残せるシーンです。
- 自然な笑顔と一体感: 厳かな挙式の緊張から解放され、ゲストからの「おめでとう!」という歓声に包まれるため、新郎新婦の表情が最も柔らかく、自然な笑顔になる瞬間です。
- 偶然が生み出す美しさ: ひらひらと舞い降る花びらが、花嫁様のウェディングドレスのチュール素材やヘアスタイル、ベールにふわりと乗った姿は非常に愛らしく、それ自体が美しいクローズアップ写真(ディテールショット)になります。
3. 生花と造花(アーティフィシャルフラワー)の違い
使用する花びらには、大きく分けて「生花」と「造花」があり、それぞれに特徴と注意点があります。
- 生花: 最大の魅力は、そのみずみずしさと本物ならではの「花の香り」です。本来の魔除けの意味合いを大切にしたい場合におすすめです。ただし、花びらの色素や水分でウェディングドレスや大理石の床を汚してしまうリスクがあるため、式場によっては生花の使用を禁止しているところもあります。
- 造花(アーティフィシャルフラワー): ドレスや会場を汚す心配がないため、多くの式場で安心して使用できます。季節を問わず好きな色(ブルーやゴールドなど、自然界には少ない色も)を用意できるため、結婚式のテーマカラーに合わせやすいのが特徴です。持ち込みがしやすく、費用を抑えやすいというメリットもあります。
4. 近年の多様なバリエーション(〇〇シャワー)
最近では、花びら以外のアイテムを使った「〇〇シャワー」も定番化しており、結婚式のテーマや衣装に合わせて選ぶことができます。
- リボンシャワー: 小さく結んだリボンを撒くスタイル。「人と人との縁を結ぶ」という縁起の良い意味が込められています。
- フェザーシャワー: ふわふわの白い羽(フェザー)を撒くスタイル。天使の羽を連想させ、空中に舞っている時間も長いため純白のウェディングドレスにぴったりです。
- コンフェッティシャワー: キラキラしたフィルムやカラフルな紙吹雪(コンフェッティ)を撒くスタイル。写真映えが抜群で、ポップで楽しい雰囲気を演出できます。
- 折り鶴シャワー: 小さな折り鶴を撒くスタイル。健康や長寿の願いが込められており、白無垢や色打掛を着る和装での結婚式(神前式)で絶大な人気を集めています。