日本において結婚指輪(マリッジリング)は「左手の薬指」につけるのが一般的です。婚約指輪(エンゲージリング)も同様に左手の薬指につけます。 ただし、これは絶対的な決まりではなく、国や宗教、個人のライフスタイルによって右手につけたり、他の指につけたりするケースもあります。
以下で、左手の薬指に結婚指輪をつけるようになった理由や、海外の事情について詳しく解説します。
なぜ結婚指輪は「左手の薬指」なのか?
結婚指輪を左手の薬指にはめる習慣は、古代ギリシャや古代ローマの言い伝えに由来しています。
当時の人々は、心臓には人間の心(愛や感情)が宿っており、その心臓から「左手の薬指」に向かって「愛の静脈(Vena Amoris)」という太い血管が直接つながっていると信じていました。 このことから、命に最も近いとされる左手の薬指に永遠を意味する途切れないリング(輪)をはめることで、「永遠の愛を誓い、相手の心をつなぎとめる」という意味が込められるようになりました。
また、実用的な側面として、右利きの人が多いことから、左手の方が日常生活で指輪に傷がつきにくく、動きの少ない薬指は指輪を落としにくいという理由もあります。
海外では「右手の薬指」につける国も多い
日本では左手が当たり前とされていますが、世界に目を向けると、右手の薬指に結婚指輪をつける国も珍しくありません。キリスト教の宗派(カトリックかプロテスタントか、正教会か)や、各国の歴史的な文化によって違いがあります。
結婚指輪をつける手 | 主な国や地域 | 傾向・歴史的背景など |
左手 | 日本、アメリカ、イギリス、イタリア、フランスなど | 古代ローマの言い伝えが広く浸透している地域や、カトリックの伝統が影響している国に多い傾向です。 |
右手 | ドイツ、ロシア、ポーランド、オーストリアなど | 右側は「正義」や「権力」を象徴するとされ、神聖な誓いの証として右手を選ぶ文化が根付いています。 |
※一部の国では、婚約指輪は左手、結婚指輪は右手と使い分ける文化もあります。
左手の薬指以外につけても問題ない?
結婚指輪を左手の薬指につけるのはあくまでも慣習であり、法律や厳格なルールがあるわけではありません。以下のような理由で、別の指や右手につける人もいます。
- 職業上の理由:仕事柄、左手に指輪をつけられない方が、休日だけ別の指につけたり、ネックレスにして身につけたりするケース。
- サイズの変化:妊娠や出産、年齢の変化で指のサイズが変わり、左手の薬指に入らなくなったため、他の指につけ替えるケース。
指輪をつける位置(指)には、それぞれ異なる意味が込められています。例えば、右手の薬指は「心の安定」や「リラックス」を意味するとされ、あえて右手につけることで精神的な落ち着きを求める方もいます。
写真に残す結婚指輪の魅力
結婚指輪は、ふたりの愛と絆を可視化する大切なアイテムです。 指輪を交換した直後のウェディングの記録としてはもちろん、日常の何気ないデートでのカップル撮影でも、お揃いの指輪をはめた手元を写すことでロマンチックな思い出が残せます。 また、将来お子様が生まれた際に、赤ちゃんの小さな手と夫婦の指輪を一緒にフレームに収めるファミリーフォトは、家族の歴史を物語る温かい一枚として非常に人気があります。
まとめ
結婚指輪は「左手の薬指」につけるのが日本を含め世界的に広く認知されたスタイルですが、その背景には古代からのロマンチックな歴史があります。 一方で、右手につける国や文化も存在するため、絶対に左手でなければならないという決まりはありません。ふたりのライフスタイルや考え方に合わせて、最も心地よい身につけ方を選んでみてください。