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    学校カメラマンの平均年収はいくら?代写・正社員・フリーランス別の収入実態と現場のリアル

    作成日時
    Apr 6, 2026 4:53 AM
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    学校カメラマンの年収は、雇用形態や稼働日数によって大きく異なるが、業務委託(代写)のフリーランスが学校写真だけで稼働した場合の年収目安はおよそ150〜250万円前後とされており、カメラマン全体の平均(400〜450万円台)を大きく下回る水準にある。

    学校カメラマンとは

    学校カメラマン(スクールカメラマン)とは、入学式・卒業式・運動会・修学旅行・文化祭など学校行事を撮影し、卒業アルバムや写真販売向けの記録写真を制作する専門職のことを指す。

    撮影の実務を担うのは、地域の写真館・フォトスタジオに所属するスタッフカメラマンのほか、行事日程が複数の学校で重なることが多く、スタッフだけではまわりきれないため、助っ人として業務委託されるカメラマンも多い。この後者は「代写カメラマン」と呼ばれ、業界を支える重要な存在となっている。

    カメラマン全体の平均年収(参考値)

    学校カメラマンに特化した公的統計は存在しないため、まずカメラマン職全体のデータを確認しておく。

    厚生労働省の令和6年度賃金構造基本統計調査によると、カメラマンの平均年収は36.8歳で453万円ほどとなっている。ただし本統計はサンプル数が少ないため、必ずしも実態を反映しているとは限らない。

    厚生労働省提供の職業情報提供サイト「job tag」によると、カメラマンは全国で6.9万人ほどが活躍しており、平均年収は521万円とされている。

    求人情報をもとに算出した求人ボックスの調査(2026年3月時点)では、カメラマンの平均年収は約418万円、月給換算で35万円、初任給は23万円程度が相場とされている。

    データ出典
    平均年収の目安
    厚生労働省 賃金構造基本統計調査(令和6年度)
    約453万円(36.8歳平均)
    厚生労働省 job tag
    約521万円
    求人ボックス(2026年3月)
    約418万円

    いずれも「カメラマン・写真家」全体の数字であり、学校専門のカメラマンに限定したものではない点に注意が必要だ。

    学校カメラマン(代写・フリーランス)の実際の収入

    1案件あたりの日当相場

    業界関係者によると、スクールフォト撮影案件は他の撮影業務と比較して待遇が著しく劣っており、遠方からカメラマンを招く場合でも交通費が支給されず、拘束時間が30分であっても1日であっても一律2万円という非合理な報酬体系も目立つ。

    Yahoo!知恵袋に投稿された業界関係者の回答によると、拘束時間や学校までの距離にもよるが1日の日当は1万円〜2万円が目安とされている。また、半日案件の場合はその半額程度になることもあると説明されている。

    30年以上この業界で働く写真館経営者が語るところによると、「30年前に代写カメラマンが受け取っていた日当は15,000円くらいで、今は2万円代前半になっている」という。物価や機材コストの上昇を考えると実質的な上昇率は低い。

    案件種別
    1日の日当相場の目安
    情報源
    代写カメラマン(一般)
    1万〜2万円
    Yahoo!知恵袋・業界関係者談
    代写カメラマン(首都圏・繁忙期)
    2万円〜2万円台前半
    東洋経済オンライン取材・note記事
    関西圏での相場
    1.5万円前後
    Yahoo!知恵袋・業界関係者談
    Indeed掲載求人(スキル考慮)
    1.2万〜4万円(日給)
    Indeed求人情報

    年収シミュレーション(代写カメラマン)

    スクールフォト業界の実態を詳述したnote記事によると、仮に1日2万円のギャランティで月13日稼働として、春休み・夏休み・冬休みと行事が少ない期間を除いた8か月で計算した場合、年商は208万円となる。

    さらに、機材にかかる費用は本体とレンズ代だけではなく、メモリーカード、カメラバッグ、周辺機器なども必要であり、インボイス制度の影響によってこれまでの報酬が実質的に10%減少している側面もある。

    加えて代写カメラマンは福利厚生もなく、社会保険料も全額自己負担となるため、手取りベースではさらに低くなる。

    正社員・写真館スタッフとしての年収

    写真館や卒業アルバム制作会社に正社員として勤務する場合は、安定した月給が保証される。

    求人情報サービスのスタンバイに掲載された学校写真の正社員カメラマン求人の一例では、年収192万円〜240万円という水準も存在する。

    一方で、写真館やフォトスタジオ勤務の場合、年収300万円〜400万円となっており、新聞社や出版社よりも低い傾向があると指摘されている。

    なぜ学校カメラマンの報酬は低いのか

    繁閑の格差が激しい

    入学式・卒業式・運動会は、どの学校も同じ時期に集中して行われる行事であり、カメラマンの必要数がその瞬間だけ急増する。一方で学校行事がほとんどない期間は、代写カメラマンにはほぼ仕事がないと言っていい。

    スマートフォンの普及と少子化

    スマートフォンの普及により写真撮影が手軽になったことで、卒業アルバムなど高額な写真の購入を希望する保護者が減少している。少子化による収益減少も重なり、学校側はコスト削減を進めており、報酬は低水準にとどまっている。

    若手の参入が進まない悪循環

    低賃金が原因でコロナ禍収束後も若手カメラマンたちのスクールフォト業界への参入は進んでいない。フリーランスのカメラマンは増加傾向にあるものの、条件のいい仕事に人材が集中している状況だ。

    収入を上げるための選択肢

    スクールフォト専業では収入が安定しにくいのが実態だ。スクールフォトカメラマンとしてメインで撮影業務を行いながら、七五三・家族写真・スポーツ・建築撮影など他のジャンルも並行して受注する兼業カメラマンが多い。夏・冬は案件が少なくなるため、他ジャンルで補うスタイルが現実的な選択となっている。

    また、撮影エージェントや写真館を介するのではなく、学校との直接契約が実現できれば単価の改善につながる可能性もある。

    まとめ

    学校カメラマンの収入は、雇用形態によって大きく異なる。公的統計上のカメラマン平均(400〜500万円台)とは異なり、代写・業務委託で学校写真のみに絞って稼働した場合の年収は年商ベースで200万円前後になるケースも珍しくない。機材費・交通費の自己負担、繁閑の大きさ、福利厚生のなさを考えると、実質的な収入はさらに下がる。

    現場では慢性的な人手不足が続いており、業界全体として報酬水準の見直しが求められる局面にある。学校カメラマンを職業の選択肢として考える際は、兼業前提の働き方や直接契約の可能性も含めて収入設計を立てることが重要だ。

    参考情報源

    • 厚生労働省「令和6年度賃金構造基本統計調査」(美術家・写真家・映像撮影者)
    • 厚生労働省職業情報提供サイト「job tag」
    • 求人ボックス給料ナビ(2026年3月集計)
    • キャリアガーデン「カメラマンの年収・給料相場」
    • 東洋経済オンライン「学校カメラマンは限界:5千枚撮影で日給2万円」(2024年5月)
    • note「大炎上したスクールフォト業界で勤めてたんだが、学校写真のカメラマンは本当にもう限界かもしれない」(所在ない、2024年)
    • 集英社オンライン「学校カメラマン不足が深刻」(2025年4月)
    • Yahoo!知恵袋「学校の行事を撮影しているカメラマンの撮影料」(業界関係者回答)