ふたつの撮影スタイルの最大の違いは「世界観の作り込み」と「ポージングの有無」です。
「アートニューボーンフォト」はおくるみや小道具を使用し、赤ちゃんを深く眠らせて芸術的で神秘的なポーズを作るスタイルです。一方「ナチュラルニューボーンフォト」は、特別なセットやポーズを作り込まず、あくびや泣き顔、ミルクを飲む姿など、ありのままの日常風景を自然体で切り取るスタイルです。
以下で、それぞれの詳しい特徴やメリット、ご家族に合った選び方について解説します。
比較表でわかるふたつのスタイルの違い
どちらのスタイルにも独自の魅力があります。それぞれの特徴を比較表にまとめました。
項目 | アートニューボーンフォト | ナチュラルニューボーンフォト |
撮影時期の目安 | 生後2週間から3週間以内 | 生後1ヶ月頃まで(比較的余裕あり) |
ポージング | あり(おくるみ、頬杖など) | なし(自然な動きのまま) |
小道具・衣装 | カゴ、ファー、帽子などを多用する | ほとんど使用しない(日常のベビー服など) |
雰囲気 | 芸術的、幻想的、絵本のような世界観 | 自然体、ドキュメンタリー、温かみ |
撮影時間の長さ | 長め(深い眠りにつかせる時間が必要) | 短めから標準(赤ちゃんのペースに合わせる) |
安全面での要件 | 骨格や関節に関する高度な専門知識が必須 | 日常の延長のためポーズによる身体的リスクは低い |
アートニューボーンフォトの特徴と魅力
アートニューボーンフォトは、赤ちゃんがお腹の中にいた頃の丸まった姿勢(胎児のポーズ)を再現し、芸術作品のように美しく残す撮影方法です。
- メリット
- 注意点とデメリット
生後わずかな期間しか見られない、神秘的で小さく丸まった姿をこだわりの世界観で残すことができます。誕生のお知らせや年賀状などでも目を引く、特別感のある仕上がりになります。
関節の柔らかい生後3週間以内に行う必要があるため、事前の早めの予約が欠かせません。また、ポージングには専門的な安全知識が必要不可欠なため、実績のあるプロのカメラマンを慎重に選ぶ必要があります。
ナチュラルニューボーンフォトの特徴と魅力
ナチュラルニューボーンフォトは、赤ちゃんを無理に寝かしつけたりポーズをとらせたりせず、自宅でのリラックスした風景をドキュメンタリータッチで残す撮影方法です。
- メリット
- 注意点とデメリット
赤ちゃんのありのままの表情(泣いている顔、あくび、手足をバタバタさせる様子)や、パパとママが愛おしそうに見つめる自然な姿を記録できます。生後1ヶ月頃まで撮影可能なため、産後のママの体調に合わせてスケジュールを組みやすいのも魅力です。
ご自宅で撮影する場合、背景に生活感がそのまま写り込むため、ある程度お部屋の片付けや光の入るスペースの確保をしておく必要があります。
ライフスタイルに合わせた写真の残し方
恋人時代の自然な姿をカップル撮影で記録し、結婚という節目をウェディングの記念写真としてフォーマルに残してきたように、写真の残し方にはふたりの価値観が色濃く反映されます。
新しい家族を迎えて初めての撮影となるニューボーンフォトは、これからはじまるファミリーフォトの第一歩です。
非日常的で芸術的な一枚を残したい場合は「アート」を、飾らない日々の愛おしさをそのまま残したい場合は「ナチュラル」を選ぶと良いでしょう。どちらのスタイルも、数年後に見返したときに当時の感動を鮮明に蘇らせてくれる大切な宝物になります。
まとめ
アートニューボーンフォトとナチュラルニューボーンフォトは、写真の目的とアプローチが全く異なります。
どちらが優れているということはありません。ママの産後の体調や、ご家族が「どのような形で赤ちゃんの誕生を記録したいか」を話し合い、理想のイメージに合った撮影スタイルを選んでみてください。