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    男の子の七五三とは。5歳と3歳でお祝いする由来と適切な時期

    作成日時
    Mar 26, 2026 5:35 AM
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    お子様の成長を祝う大切な日本の伝統行事である七五三。特に男の子を持つ親御さんにとって、凛々しい袴姿でお参りをする日は、これまでの成長を実感する感慨深い一日になることでしょう。

    しかし、いざ準備を始めようとすると「男の子は5歳だけなのか、3歳もやるべきなのか」「満年齢と数え年のどちらで計算すればよいのか」「早生まれの場合はどうするべきか」など、時期や年齢に関する疑問が多く出てくるものです。

    この記事では、男の子の七五三を行う適切な時期と年齢についての結論からお伝えし、3歳と5歳でお祝いをする歴史的な由来、年齢や着付けにまつわるトラブルと防衛策、そして海外の通過儀礼と比較した七五三の文化的価値について詳しく解説します。

    結論:男の子の七五三は「5歳」がメイン。近年は「3歳」も満年齢でお祝いするのが主流

    結論から申し上げますと、男の子の七五三をお祝いするメインの年齢は「5歳」です。これに加えて、「3歳」でもお祝いをするかどうかは地域やご家庭の考え方によって異なりますが、近年は男の子も3歳と5歳の2回お祝いをするケースが増加しています。

    お祝いを行うタイミングについては、かつては生まれた年を1歳とする「数え年」で行うのがしきたりでしたが、現代では生まれた翌年を1歳とする「満年齢」でお祝いをするご家庭が主流となっています。 つまり、男の子の場合は「満5歳になる年」の秋(主に11月15日前後)にお参りや写真撮影を行うのが一般的であり、希望に応じて「満3歳になる年」にも行うという形になります。

    厳密な決まりがあるわけではないため、お子様の成長度合いやご兄弟の年齢に合わせて、数え年と満年齢を柔軟に使い分けて同時にお祝いをするご家庭も多く見られます。

    インターネット上で見かける男の子の七五三にまつわるトラブル

    お祝い事である七五三ですが、男の子特有の活発さや、親族間での地域差による解釈の違いから、思わぬトラブルに発展することがあります。インターネット上では、親御さんたちから以下のような声が寄せられています。

    • 「男の子は5歳だけだと思っていたら、関西出身の義父母から『3歳のお祝いをしないなんてありえない』と責められ、急遽準備することになり大慌てした」
    • 「5歳の息子に袴を着せようとしたら、普段と違う締め付けを嫌がって大暴れし、神社に着く前に着崩れてしまい写真どころではなかった」
    • 「早生まれの息子を同級生に合わせて満4歳(数え年の5歳)でお祝いしようとしたら、まだ幼くて長時間の祈祷に耐えられず、境内で走り回って周囲に迷惑をかけてしまった」

    こうならないためにはどうすればよいか

    これらのトラブルを防ぐための防衛策は、「両家の地域ルールの事前すり合わせ」と「着物に慣れさせる事前準備」です。

    男の子が3歳のお祝いをするかどうかは、特に関東と関西で風習が異なる場合があります(関西圏では3歳も祝う風習が比較的根強いとされています)。お祝いの時期を決める前に、まずは両家の祖父母に「男の子の3歳のお祝いについて、そちらの地域ではどのようにしていましたか」と事前に相談し、方針を共有しておくことで人間関係の摩擦を防ぐことができます。

    また、活発な男の子にとって、硬い帯や袴、履き慣れない雪駄(せった)は大きなストレスになります。当日にいきなり着せるのではなく、事前に写真スタジオで試着をしたり、和装の仕組みを本人に説明したりして心の準備をさせることが重要です。足元は、移動中だけでも履き慣れたスニーカーを履かせるという対策が必須となります。

    こうなってしまった場合どうすればよいか

    もし親族間で「3歳をやる・やらない」の意見が食い違ってしまった場合は、間をとって「3歳は写真スタジオでの洋装(スーツ)撮影のみにし、5歳で盛大に袴を着て神社へお参りに行く」といった形で、イベントの規模を調整するのも一つの賢い解決策です。

    また、当日に子供が袴を脱ぎたがって大泣きしてしまった場合は、無理に着せ続けると七五三自体が辛い記憶になってしまいます。その場合は思い切って持参したフォーマルな平服(スーツやシャツ)に着替えさせ、お参りだけを無事に済ませることを優先してください。立派な袴姿は、また後日機嫌の良い時にスタジオで「後撮り」として残せば全く問題ありません。

    英語圏の文献から見る七五三と男の子の儀式

    日本国外の文化人類学や宗教学の文献において、日本の七五三は「Shichi-Go-San」として紹介され、子供の成長を社会全体で祝う「Rite of passage(通過儀礼)」の代表例として高く評価されています。

    英語圏の文化(アメリカやヨーロッパなど)にも、宗教的な洗礼や成人を祝う儀式は存在しますが、幼児期から少年期への移行を年齢で区切り、伝統衣装を着て神に感謝するという独自のスタイルは、非常に興味深い文化として映っています。

    特に男の子の5歳のお祝いについて、海外の日本文化研究者は「Hakamagi(袴着)」という武家社会の伝統に注目しています。これは単に着物を着替えるだけでなく、「Entering the Samurai society(武家社会への仲間入り)」や「Formal recognition as a young man(一人の少年としての正式な承認)」を意味する重要なステップであったと解説されています。男の子の七五三は、単なる成長記録ではなく、社会的な役割を担う準備が始まったことを象徴する、非常に力強く歴史的な背景を持つ儀式なのです。

    男の子が3歳と5歳でお祝いをする歴史的な由来

    男の子の七五三が「3歳」と「5歳」に行われるのには、平安時代から室町時代にかけて武家社会などで行われていた儀式に明確な由来があります。

    3歳:髪置きの儀(かみおきのぎ)

    昔は男女問わず、生後間もなく髪を剃り上げ、3歳の春を迎えるまで坊主頭で過ごす風習がありました。これは頭を清潔に保ち、病気を防ぐためであったと言われています。 そして3歳になると、いよいよ髪を伸ばし始める「髪置きの儀」が行われました。赤ちゃんから幼児へと成長したことを祝う、男女共通の儀式です。現代の3歳の七五三は、この風習が起源となっています。そのため、男の子であっても3歳のお祝いをすることは歴史的にも自然なことなのです。

    5歳:袴着の儀(はかまぎのぎ)

    男の子が5歳になると、当時の正装である「袴(はかま)」を初めて身に着ける「袴着の儀(または着袴の儀)」が行われました。 この儀式では、吉方(縁起の良い方角)を向いて吉兆の盤の上に立ち、氏神様に今後の健やかな成長と立身出世を祈願しました。この儀式を経て、男の子は幼年期を終え、少年として大人の男性の仲間入りをする第一歩を踏み出したと認められたのです。5歳の七五三が男の子にとって最大のメインイベントとされるのは、このような勇ましい由来があるためです。

    満年齢と数え年の違いと、早生まれの対応

    七五三の時期を決める際、最も悩む方が多い「満年齢」と「数え年」の計算方法と、男の子ならではのメリットを表にまとめました。

    年齢の数え方
    計算方法
    メリット・特徴
    満年齢(現代の主流)
    生まれた日を「0歳」とし、誕生日が来るごとに1歳年をとる数え方。
    体力や理解力がついてきているため、窮屈な袴での長時間の撮影やお参りをスムーズに行いやすい。
    数え年(昔からの風習)
    生まれた年を「1歳」とし、以降はお正月(元日)を迎えるごとに1歳年をとる数え方。
    5歳のお祝い(満4歳で行う)の場合、まだあどけなさが残る可愛らしい表情と、袴の凛々しさのギャップを残すことができる。

    早生まれ(1月〜3月生まれ)の男の子の場合

    早生まれのお子様の場合、同級生(同じ学年の子)と同じタイミングで七五三を行おうとすると、満年齢ではなく数え年で行うことになります。 特に男の子の場合、満4歳(数え年5歳)と満5歳では、体格の大きさだけでなく、精神的な落ち着きにも大きな差が出ます。満4歳の段階では、長時間じっと立って祈祷を受けたり、重みのある袴で歩き回ったりすることが大きな負担になるケースが少なくありません。

    そのため、早生まれの男の子の場合は、無理に同級生に合わせる必要はなく、一年見送って「満5歳の秋」に落ち着いてお祝いをされるご家庭が圧倒的に多くなっています。

    お祝いをする具体的な時期と近年のトレンド

    七五三の本来の日取りは「11月15日」とされています。これは、徳川家光が病弱だった息子(後の徳川家綱)の健康を祈願した日がこの日であったという説が有名です。

    しかし現代では、11月15日当日にこだわる必要はありません。親御さんの仕事の都合や、六曜(大安や友引など)を考慮し、10月中旬から11月下旬の週末にかけてお参りをするのが一般的です。

    さらに近年では、混雑を避けるための「時期ずらし」がトレンドとなっています。 秋のトップシーズンは神社も写真スタジオも非常に混み合い、特にやんちゃな男の子にとっては待ち時間の長さが不機嫌の原因になりがちです。そのため、気候の良い9月や10月前半、あるいは写真撮影だけを春から夏にかけて涼しいスタジオ内で終わらせておく「前撮り」を利用するご家庭が増加しています。

    七五三は、大切なお子様が健やかに成長したことを家族で喜び合い、これからの未来を願うための温かい行事です。伝統的な由来を理解した上で、ご家族のライフスタイルやお子様の体力に合わせた、最も負担の少ない無理のないスケジュールでお祝いの計画を立ててみてください。